地震大国とも言われている日本では、地震を始めとするさまざまな自然災害に見舞われています。特に沖縄では、台風や強風による被害を受けてしまうケースも少なくありません。
そのため、万が一の自然災害による被害を最小限に抑えるべく、ご自宅に防災リフォームを取り入れてみるのもポイントです。
この記事では、防災リフォームとはなにか、地震・台風・停電等のトラブル事例と対策のリフォーム方法をご紹介します。
防災リフォームとは
近年では、地震や台風、停電などの対策として防災リフォームの導入が進められています。防災リフォームとは、災害や災害後を見据えて、マイホームに便利な設備などを搭載するマイホームのことです。
実際にどのようなリフォーム内容かは各ハウスメーカーによって異なりますが、その多くは万が一の災害から命を守るために実施されています。
地震大国の日本では、建物の耐震性などに着目する方も多くなっています。しかし、「倒壊はしなかったものの、窓ガラスが割れて手足が出血した」といった被害に遭ってしまえば、その後の避難生活だけでなく、破傷風など命を脅かす危険性があるのも事実です。
そのため、防災リフォームでは建物全体を見据えた「災害時・災害後に命を守る」工夫が取り入れられています。
地震・台風などの災害でライフラインに起きる問題
防災リフォームは自身や大切な家族を守るのに大きく役立ちます。実際に、防災リフォームを取り入れるとどのようなメリットを得られるのか、地震・台風などでライフラインに起きる問題についてご紹介します。
停電する
大規模な災害が起きてしまうと、送電線などが切れて家電が一切使えなくなってしまいます。近年では特に電気に頼っている家庭も多く、電子レンジなどが使えなくなると「生活できない」と感じる人も少なくありません。
また、送電線などが切れてしまう被害のほか、”計画停電”などにより日本各地で一時的に電力供給が停止されたのも事実です。災害時に停電してしまうと、その後の生活レベルが大きく低下してしまいます。
断水する
水は生活に欠かせないライフラインのひとつです。しかし、大規模な災害後は断水してしまう世帯も多く、シャワーやトイレが利用できなくなるといった被害に合ってしまうケースも少なくありません。
給水車などのサポートを受けたとしても、当面は飲水としての運用がほとんどです。そのため、生活レベルが低下してしまうのは避けられません。
各設備が故障する
地震や台風では、建材が被害を受けて家の設備が壊れてしまうケースも少なくありません。地震で設備が直接壊れてしまったり、台風で外壁や窓ガラスが損傷してしまったり。場合によっては、床上浸水などの被害にあってしまう可能性も。
各設備の故障だけでなく、居住空間に大きな悪影響を与えてしまえば、衣食住を送る空間が成立しなくなってしまいます。
ケース別!防災リフォームの取り組み事例
地震など自然災害が起きやすい日本では、被災を前提に頑丈な建物を建築するケースが多くなっています。世界でも優れた耐震基準のある賃貸物件が多くなっていますが、近年ではそれに加えて被災時のトラブルを抑制する防災リフォームが注目されています。
防災シャッター
台風や強風の多い沖縄では、飛んできたモノに窓ガラスが壊されないようシャッターを取り付けるお家が多くなっています。防災シャッターを取り付けるだけで、台風などにより窓ガラスが破損するのを防ぎやすくなるほか、強風被害を軽減しやすいメリットがあります。
耐震性リフォーム
近年では、耐震性として「耐震」「免震」「制振」などの仕組みが登場しています。日本は世界的に見ても耐震性に優れた賃貸物件が多くなっていますが、取り組みが完璧とは限りません。防災リフォームで建材などの強化を取り入れることで、倒壊のリスクを抑制し、地震などの被害から身を守りやすくなります。
窓ガラスの交換
大きな地震の揺れなどで建物が被害を受けた際、窓ガラスの破片で足などを怪我しないように割れにくい窓ガラスへ交換するのも重要です。防災リフォームで割れにくく、破片も出づらい防災ガラスへ変えれば、震災後のトラブルを防ぎやすくなります。
集合住宅などで窓ガラス交換といった防災リフォームを取り入れにくい場合は、飛散防止のフィルムシートを貼り付けるのもポイントです。
太陽光発電・蓄電システム
スマートフォンの充電をはじめ、生活必需品を稼働させるのに欠かせない電力も、「太陽光発電・蓄電システム」の防災リフォームを取り入れて確保するケースが増えつつあります。震災時の情報収集手段を確保しつつ、被災後の生活水準もある程度保つことが可能です。
自宅にある家電を最低限利用できるため、自宅避難も実現できます。
貯湯タンク付きの給湯設備
地震や台風などの被害で給水手段が絶たれてしまう事例があとを立ちません。そのようなとき、自宅に貯湯タンク付きの給湯設備があれば、ある程度のQOLを保ちつつ生活を送れます。
なかには500L以上の生活用水を貯められるタンクもあり、先述した発電・蓄電システムとあわせて、数日なら生活レベルを落とさずに自宅避難を行えます。
レジリエンス住宅(ルーム)へのリフォーム
建物内に専用の防災ルームを設けるリフォームも近年注目を集めています。備蓄食料や蓄電池、LEDなど、大災害後を生き抜くためのグッズを備える専用ルームを設ける方法です。防災リフォームとしては大掛かりですが、万が一の避難場所にもなるため、さまざまな震災被害から身を守りやすくなります。
備蓄倉庫はローリングストック法などを意識することで、賞味期限を長く保ちやすくなります。
安心確保には防災リフォームがおすすめ
地震や台風など、日本では震災被害によってマイホームが被害を受けてしまうリスクが高くなっています。特に、沖縄では台風被害が多く、お家の被害を最小限に留める防災リフォームが重要です。
防災リフォームを施せば震災時に身を守りやすいほか、震災後の生活水準を一定レベルで保てるのもポイント。「さまざまな自然災害の被害が不安」とお考えの方は、ぜひこの機会に防災リフォームの実施をご検討ください。