土地を売却するには、土地状況の把握から必要書類の用意までさまざまな手順が必要です。しかし、「土地の売却をどこに相談すればよいのかわからない」と頭を悩ませる方も少なくありません。
そこでこの記事では、土地の売却に必要なものとはなにか、売却に必要な流れについてご紹介します。
土地の売却に必要なものとは
土地の売却には必要なものがさまざま存在します。売却手続きには契約書類が必要なのはもちろん、「土地状況の把握」といった下調べも欠かせません。
ここでは、土地の売却に必要なものについてご紹介します。
土地状況の確認
土地を売却するときは、現在お持ちの土地状況を確認する必要があります。たとえば、「更地」「過去に物件があった」といった状況に応じて、それぞれライフライン設備の投資費用などが異なります。
更地の状態で土地を売却するとき、過去に住居として利用されていたかどうかで水道管などのライフラインを追加で整備する費用も変わるため、総合的な売却額が変動する点にご注意ください。
とはいえ、更地なら立地や坪数によって売却相場を簡単に算出することが可能です。
逆に、「物件付き」で古い建物が残ったままの土地を売却すると、解体費用が追加でかかるため敬遠されてしまう事例も少なくありません。一方で、琉球の美しさを表す「赤瓦の古民家」などは、沖縄の暮らしに憧れた移住者から好まれるケースも。
土地の売却を進める前に、現在の土地にどのような価値があるのかしっかりとチェックしておくのが大切です。
売却手続きにかならず必要な書類
土地を売却するときには、いくつかの必要書類が欠かせません。土地の売却に必要なものは以下のとおりです。
・本人確認書類(身分証明書・印鑑証明書や実印・免許証や住民票など)
→土地を売買するうえで、登記名義人本人の確認書類が必要です
・登記済権利書、または登記識別情報
→登記名義人のみが所有する本人確認書類です。
・固定資産税納税通知書、固定資産評価証明書
→土地の売却に掛かる固定資産税などを算定するのに必要です。
・土地測量図、土地境界確認書
→土地の売却でよくあるトラブルを避けるため、境界線周りをしっかりと記した書類が必要です。
いくつかの書類は、自ら発行を依頼する必要があります。特に、土地測量図などは専門家に依頼して境界を確認してもらう必要があるため、それらの報酬費用等も負担しなければなりません。
土地を売却する流れ
土地の売却に必要なものを揃える前に、どのような流れで土地を売却できるのか一連の流れを把握しておくことが大切です。
そこで、ここでは土地売却がはじめての方へ向けて、簡単なステップごとに流れをご紹介します。
①土地の査定
はじめに、土地を売却する際の適正価格を査定する必要があります。弊社を始めとする不動産会社へご相談いただき、土地の査定依頼を出します。調査日程などを決めた上で、現地調査を行い、査定結果を報告するのが土地売却までの流れです。
また、物件付きの土地はもちろん、更地だったとしても境界線の確定など専門家による測量が必要不可欠です。すでに正確で新しい土地測量図をお持ちの場合は、それらの資料も合わせてご提示いただくと土地の査定をスピーディに行いやすくなります。
②媒介契約を結ぶ
査定結果次第で「土地を売却しよう」とお考えいただけたら、不動産会社と媒介契約を結びます。媒介契約には、主に「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」の3つがあります。
もっとも自由度の高い「一般媒介契約」は、複数の不動産会社と契約ができるほか、自分でも買い主を探せるメリットがあります。一方で、人気エリア外の物件は買い手が見つかりにくく、不動産会社もプッシュして買い手を探しにくいため、土地売却が成約しにくい傾向にあります。
契約先の不動産会社を1つに絞った「専任媒介契約」では、契約を結ぶと他社の不動産会社に土地を売却することができなくなります。しかし、専任媒介契約を結ぶと、土地を売却するために不動産会社側が広告などのプッシュを掛けるため、買い手がスムーズに見つかりやすくなります。
契約先を絞った上で、所有者自身で買い手を探すことができない「専属専任媒介」は、もっとも制約の多い契約です。しかし、その分だけ不動産会社は手厚いサポートを提供します。土地を比較的早い段階で売買しやすくなるため、条件よくスピーディに売買したい場合は専属専任媒介もおすすめです。
しかし、「他社と契約できない」「自分で買い手を探せない」といった制約もあり、不動産会社を1社に絞る前の選定がもっとも大切になります。
③売却活動を行う
媒介契約を結んだら、実際に売却活動を行います。「一般媒介契約」や「専任媒介契約」を結んだ場合は所有者が買い手を探すこともできますが、一般的には土地売却のプロである我々不動産会社へ委任することをおすすめします。
弊社を始めとして不動産会社には土地の売却ノウハウが積み重なっているほか、買い手を探すさまざまなルートを確保しているため、売却までの広告活動などをもとに購入希望者とのスピーディなマッチングを実現します。
④売買契約を結ぶ
実際に購入希望者と価格面や条件等を確認します。この売買契約は、土地を売却したい売り主と、買い主が直接対面して行うのが一般的です。それぞれが対面できる日程を調整したうえで、重要事項説明書などの内容を確認しながら売買契約を交わします。
このとき、不動産会社に土地の売却を依頼していれば、宅地建物取引士などプロの助力を得られます。
双方が契約書に署名・捺印をしたうえで、手付金を受け取った段階で、売買契約は締結が完了です。
⑤決済・引き渡し
土地の売却が確定したら、手付金を除いた残金を受領したり、土地の売却に掛かる報酬等を不動産会社などへお支払いいただきます。
最後に、所有権移転など登記の申請をして売り主から買い主へ所有者が変更されたら、土地を売却する一連の流れは完了です。なお、土地を売却して得た収益は、確定申告が必要のためご注意ください。
まとめ
土地の売却価格は、「更地」「元は住宅があったが更地」「住宅付き」などの条件で変動します。特に、更地の土地を不動産向けとして売却する場合は、ライフラインの設備を投入する必要性もあるためいくつかの追加費用がかかってしまう可能性も。
また、土地を売却するときは境界線を明らかにする必要があります。土地測量図などの書類などは土地の売却時に欠かせないため、もし手続き等に不安な気持ちをお抱えの場合は、弊社スタッフまでお気軽にご相談ください。
地元に根付いたルートを確保しているため、今まで培ったノウハウをもとにお客様が希望条件で土地を売却できるよう最大限サポートいたします。