近年では中古物件が有り余っている背景もあり、戸建てをリフォームして賃貸経営を検討する方が増えつつあります。しかし、戸建てをリフォームして賃貸経営をする前に、いくつか注意すべきポイントが有るのも事実です。
ここでは、中古の戸建てをリフォームして賃貸経営を考えている方へ向けて、基本的な情報や経営を成功させるポイントについて解説します。
中古物件の戸建てで賃貸経営するならリフォームを!
中古物件の戸建てで賃貸経営をするときは、ファミリー層へアピールできるような取り組みが大切です。
たとえば、子供と一緒に入りやすい大きめのお風呂場や、家族間のプライバシーを保ちやすい間取り、耐震性や断熱性を取り入れた快適に過ごしやすい「長期優良住宅」など、さまざまな要素を踏まえたうえで、戸建てならではの魅力を発揮できるリフォームが大切です。
アパートとは違った訴求力が大切
結論から述べると、同じ坪単価で複数の世帯に借りてもらえるアパートと、一世帯に限定される戸建てでは、アパートの収益性が高くなっています。しかし、戸建てにはアパートとは違ったニーズが存在するのも事実です。
たとえば、赤ちゃんを抱える子育て世帯では、育児がしやすいよう戸建ての賃貸を希望する方がいます。戸建て物件はアパートと比べると入居者が比較的長く借りるケースが多く、借り手が流動的なアパートに比べると、長期的に安定して不動産収入を得やすくなっているのは大きなメリットです。
そのため、長きに渡り快適に過ごせそうなイメージを持ってもらえるよう、訴求力を高めるのもひとつのポイント。水回り設備をコンパクトにしたアパートなども見かけられますが、戸建てでは快適性を重視して広めのバスフロアを設けるなど、アパートとは違った訴求力が大切です。
戸建てリフォームで賃貸経営を成功させるポイント
戸建ての賃貸経営を成功させるには、適切なリフォームで訴求力を高め、長く入居してもらえる環境づくりが大切です。ここでは、戸建ての賃貸経営を考えてリフォームする際に、考えておくべきポイントをご紹介します。
需要がある土地か下調べする
もし、これから中古住宅を購入してリフォーム後に賃貸経営を考える場合は、需要がある土地か下調べしておくことが大切です。先述した通り、戸建ての賃貸物件はファミリー層から一定の人気があり、それらの需要を満たせているかチェックする必要があります。
代表的なものでは、近隣施設の利便性や交通機関の有無などです。保育園や幼稚園、学校施設などが最寄りにあると、より訴求力が高まるため賃貸契約が成約しやすくなります。
どこまでリフォームするか判断する
中古の戸建てをリフォームして賃貸経営をするときは、どこまでをリフォームするべきか判断する必要があります。過剰な資金を投入してリフォームしても、最終的に費用を回収できなければ意味がありません。
一般的には、「設定した家賃の3年分」がリフォーム費用の目安とされています。たとえば、設定の家賃が80,000円だった場合は、3年で総額288万円が家賃収入になります。こちらで算出した価格を目安に、リフォーム費用に充てるのが一般的です。
リフォームする際は、特に水回り設備に力を入れるのもポイントです。トイレや洗面所、浴室などの設備を清潔に整えておくだけでも、物件に対する好感を得やすくなっています。
家賃設定は周囲の3LDKタイプを参考に
中古の戸建ては賃貸価格で頭を悩ませる人も少なくありません。平米の坪単価で換算すると高額になってしまい、借り手がつかないケースも多くなっています。そのため、中古の戸建住宅の家賃設定は、周囲のアパートやマンションの3LDKモデルを参考に設定するのがおすすめです。
周辺の3LDKが家賃10万円ほどなら、戸建ての中古物件も家賃を10万円に設定してみるのをおすすめします。価格設定のご相談は、弊社でもサポートを行っています。
入居者のニーズを考える
戸建てをリフォームするときは、入居者がどのようなニーズを求めているか考える必要があります。周辺設備を加味して駐車場は必須なのか、ファミリー層に人気の間取りとはどのようなものか、水回りの設備はどこまで新しくしておくべきなのか、借り入れる側の立場になって「欲しいもの」を振り返れば、自ずとリフォームすべき内容が定まります。
とはいえ、戸建てのリフォーム内容が正しいのか不安になってしまう人も少なくありません。弊社では、中古物件の売買を通したリフォームの相談も請け負っております。賃貸経営を目的とした中古住宅の購入や戸建てリフォームをお考えの方は、ぜひ弊社スタッフまでお気軽にお声がけください。
弊社では、賃貸経営をお考えの方へ向けた中古物件も多数取り扱っております。「不動産収入を増やしたい」とお考えの方は、おすすめの物件やリフォーム業者の紹介も行っておりますので、ぜひ一度ご相談ください。