戸建ての寿命はいつ?老朽化対策のリフォームとメンテナンス方法

日本では、「住居は新築を建てるもの」といった文化が主流です。しかし、海外では購入した中古物件をリフォームする行為を繰り返しており、築100年を超している戸建て物件も珍しくありません。

そんな中、近年では建築単価の高騰も重なり、国内および県内でも中古物件の再利用が注目されており、あわせて老朽化対策のリフォームやメンテナンスを実施する人も増えています。

この記事では、戸建ての寿命とは何か、老朽化対策のリフォームやメンテナンス方法についてご紹介します。

戸建ての寿命とは?

アメリカでは80%近くの人が中古物件を選択しており、リフォームを繰り返した築数百年超えの戸建ても存在します。戸建ての寿命はリフォーム・メンテナンスを繰り返すことで延命できますが、それらの対応をしないと寿命を迎えるのも事実です。

国土交通省のデータでは、「フラット35基準で50~60年」「劣化対策等級3で75~90年」「長期優良住宅認定済で100年超え」とされています。なかでも、一般的な木造住宅、特に一昔前の木造住宅は30年前後が寿命ともされています。

築10年から外観と機能性が劣化し始める

築数十年で寿命を迎えるとはいっても、建物内のすべてが寿命を迎える訳ではありません。外壁や内装の外観や、各設備などの機能性は徐々に経年劣化していきます。たとえば、「外壁の塗装が剥がれる」「ベランダのひび割れが始まる」などが挙げられます。

また、築15年が経過すると水回りの設備も寿命を迎えやすい点に注意が必要です。腐食防止をはじめ、定期的な機材のメンテナンスが必要になります。

重要な構造部分も寿命を迎える

戸建ての重要な構造部分が寿命を迎えると、その建物自体の存続も怪しくなってしまいます。代表的なものでは、耐震性などの不安点です。ほとんどメンテナンスをしていない戸建ては築20年頃から耐震性に問題が生じるケースが多くなっています。

また、特に古い木造住宅は、「2000年に定められた建築基準法改正」に対応できていない可能性も。大きな危険性を孕んでいるため、根幹部分を含むフルリフォームが推奨されています。

ほかにも、長年住んでいた住民の高齢化に伴い、階段や間取りといった構造的な問題からリフォームが必要なケースも存在します。

法定耐用年数と戸建てが持つ寿命の違い

戸建ての寿命といえば、外壁や内装を始めとする外観的要素のほか、耐震性や構造的な問題などの設備面の劣化も含まれます。しかし、それらの劣化は法定耐用年数とは異なるためご注意ください。

耐用年数とは、税務上で定められている資産価値である「減価償却資産の耐用年数」を指します。

そのため、戸建ての機能面が寿命を迎えていても、法定耐用年数の寿命を迎えるとは限りません。耐用年数は、「木造建築が22年」「鉄筋コンクリート造/鉄骨鉄筋が47年」と定められています。

一般的な”戸建ての寿命”に比べると、資産価値は比較的長く継続することがわかります。また、それに加えて、数年に一度のメンテナンスによって資産価値を長く保つことが可能です。

メンテナンスやリフォームで寿命を長持ちさせよう

沖縄全域は台風が多く、安全性のために「鉄筋コンクリート造(RC造)」に住まう方も多くなっています。とはいえ、RC造も同じく定期的なメンテナンスを行うことがベストです。まったく手入れをしていないと、完全な改築が必要になるレベルで劣化してしまう場合があります。

法定耐用年数を超えて長く住める住宅にするためにも、メンテナンスやリフォームで寿命を長持ちさせましょう。

戸建てが寿命を迎える前に”乗り換え”も検討を

外壁をはじめ、トイレやお風呂などの水回り設備を定期的に修繕しても、戸建ての根本的な寿命を改善できるわけではありません。築何十年も経過すると、どうしても本格的なリフォームが必要になります。

なかには、細かい部分を少しずつ修繕するよりも、全体をフルリフォームすることでコストを安くする場合も。住人の高齢化に伴う間取りの変更やフルリフォーム・リノベーションをお考えの方は、中古物件を新しく購入するのもポイントです。

築浅物件をリフォームしていくよりも、中古物件の購入・リフォームで全体のコストを安く抑えられるケースがあります。

リフォーム用の助成金も登場

中古物件の市場を活性化させるため、日本ではリフォームに向けた助成金があります。条件を満たせば数百万規模の税金控除や助成金を受けられるため、戸建ての中古物件をリフォームすれば、新しめの新築物件を購入・リフォームするよりもコストを抑えやすくなっています。

「建てたばかりだが間取りなどのリノベーションを考えている」などの場合も、築浅物件として売却した後、中古物件を購入&リフォームしたほうが安上がりになる可能性も。総合的にコスパに優れた物件を手に入れたい方はリフォーム用の助成金を踏まえた上で、中古物件の売却&購入を視野に入れてみることをおすすめします。

本格的な寿命を迎える前にリフォーム・メンテナンスをしよう

戸建ては時間が経つにつれてさまざまな部分が劣化します。特に、メンテナンスもしていないと劣化のスピードは早くなってしまいます。そのため、個々の劣化具合をチェックして修繕することが大切です。

とはいえ、本格的なリフォームを考えている場合は、ほかの中古物件に乗り換えてリフォームするのもひとつのポイント。築浅物件なら売却費用をもとに、中古物件のリフォーム助成金&税控除も得られます。

「既存物件のメンテナンス」と「中古物件のリフォーム」を比較検討して、コストパフォーマンスに優れた方の選択をおすすめします。リフォームを目的として中古物件をお探しであれば、是非、日宅までお気軽にお問い合わせください。

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